大黒天物産の労働環境

▮ワークライフバランスは困難

小売業界全体にいえることだと思いますが、大黒天物産も定時で帰るのはほぼ不可能です。35時間のみなし残業制で月の労働時間が決められおり、月初に残業しすぎると締日前に早退して総労働時間を調整しなくてはいけません。残業できないのに仕事量は増やされるし人員は削減されるしで、実質はそれ以上に残業があり、サービス残業せざるを得ない状況です。当然ながらワークライフバランスは取れていません。小売業界は低賃金・長時間労働のブラック業界だと言えるでしょう。離職率も高いです。


▮年間休日は100日以下

年間休日が93~96日しかありません。つまり、事務職であったとしてもひと月に土曜出勤の日がかなりあるということです。これはよく覚えておいてください。というのが、一般企業の年間休日は土日祝日が休みで120日前後です。この差は大きいですし、人によっては、入社後にこの休みの少なさを知って、早々に辞めてしまうからです。特に中途入社の社員によく見られます。また、当然のように連休もありません。GW等の世間では長期休暇であったとしても、3連休以上はありません。年末であっても休みは元旦だけです。大フロアーの店舗は便利さを売りに365日24時間営業しているので、仕方がないと言えばそれまでですが、遊びたい盛りの若手社員に、この休日の少なさは評判が悪いです。

▮有給休暇が取れない会社

有給休暇は原則使用できません。これも中途採用の社員を驚かせるポイントなのですが、この有給取得が使えないというのは、私用で休むことに限らず、体調不良や病気の時も使えないということです。よって、風邪を引いて休んだりしてしまうと、それは欠勤扱いになり、月の給与が減ります。採用のホームページでは和気藹々としたアットホームでホワイト企業のように紹介されていますが、どう考えてもブラック企業です。

新入社員は世間(他社)を知らないので、こんなものなのかと割り切って仕事をしている社員が多いですが、他社を経験している中途入社社員の中には、耐えられずに早々退職してしまう人が結構います。たまに人事部と交渉して有休を成立させるツワモノもいますが、有給休暇を取得するには、それだけ労力を要するということです。


▮大量採用と大量退職

社員が1000名もいないのに、毎年新入社員を100名以上採用しています。全社員の1割が新入社員というのは異常かと思われるかもしれませんが、半年で半数の新入社員が辞め、1年後には更にその半分くらいしか残っていないのが実情です(入社した7割近い社員が一年で退社する)。

なお、数年前に東京大学の学生が入社したと話題になりました。今後数年間は若手社員の顔としてリクナビなどの採用ページに掲載されていると思います。いくら東証一部の企業だと言っても、こんな地方の小売業に東大卒が入社するなんて、おそらく宗教関係者なのだろうと誰もが思いましたが、どうもそうではないようです。なお、彼は常にフランス文学の本を読んでいる変わり者で、出身大学の特異性もあり、本社ではちょっとした有名人です。

東京大学出身は彼だけですが、他にも偏差値の高い大学出身者は本社で働いています。早稲田大学、慶應義塾大学や関西の有名大学(大阪大学など)の卒業者は本社に何名かいます。また、岡山が本社ということで、国立大学の中では岡山大学出身者が比較的多いと思います。

▮一人当たりの業務多忙

圧倒的な激安破格値で商品を提供しているため、仕入と販売数が多く、社員1人あたりの仕事量・負担がとても多いです。店舗では常時人手不足です。毎月片道2~3時間の他店舗応援や、サービス残業、サービス出勤は当たり前ですが、管理部門は見て見ぬふりです。本社では、ストレスのない職場作りをすると言っていますが、仕事量が多すぎて、休憩すら取れない事があり、サービス残業も常態化しています。

特に加工食品部門は1店舗当たり人員が少ない事が多く、日によっては残業しても間に合わないようなこともあると聞きます。この状況下で毎年10~15店舗出店する予定でいるため、労働環境は改善されないでしょう。

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