大黒天物産の将来性と強み

▮大黒天物産の目標と現実

今後展開する新店舗数など、具体的な数値目標を全社員で共有しているので、 奮い立たされている社員もいるのかもしれませんが、その数値目標があまりに非現実的で失笑物です。数値をグラフ化したものを見ると、有り得ない右肩上がりの曲線を描いていることが分かります。その数値を達成するため、続々と新店がオープンし、その裏では、応援のために既存の店舗からスタッフが駆り出され、人手不足で目玉商品の陳列が間に合わず、チラシをみて来店したお客様からクレームが殺到した店舗もありました。なお、運営する激安スーパーではクレジットカードは当然使えません。また、プライベートブランドである「D-プライス」は、その多くが韓国製です。

▮成長企業として

大黒天物産の唯一のいい所は、成長性があるということでしょう。やっていることは普通の激安スーパーの販売と変わりがありませんが、売上は伸びてきており、毎年増収増益ができています。株価も上昇しています。近年では、長野県のスーパーマーケット「西源(にしげん)」を買収するなど、着実に日本全国に勢力を拡大しており、成長企業で働きたいと考える人には最適な場所だと思います。また、組織体制がいい加減な分、手を挙げればなんでもやらしてくれるでしょうし、店舗がある地域であれば、どこでも行けると出来ると思います。やる気のある若い人ほど、会社の仕組みが手に取るように分かる本社で働くのが一番いいと思います。

ただ、最近では水産会社など、本業と関係があるのか微妙な会社も買収しては、その事務業務を本社管理部門で吸い上げるため、本社勤務の社員も店舗勤務社員と同じかそれ以上に激務で働いています。

▮ダイコクドラッグと大黒天物流

友人によく間違えられるのですが、関西を中心に全国展開している激安ドラッグストア「ダイコクドラッグ」は、大黒天物産とは全くの別会社です。あちらは大阪に本社を構える株式会社ダイコクが運営するお店で、非上場企業です。名前が「ダイコク」であることと、激安が売りであることから、大黒天物産の関連会社だと思って電話してくるお客様もいるのですが、何の関係もありません。大黒天物産が運営するスーパーは「ラ・ムー」「ディオ」です。

また、ディスカウントストアの即席めんでよく見かける「大黒食品」も、なんとなく同じ系列のようで全然違います。「大黒軒ラーメン」など、安さが売りの製品なのですが、これらは大黒食品工業という会社が製造しています。

なお、一度だけ「大黒天物流」の親会社かと聞かれたこともありますが、さすがに物流はやっていません…。

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